30代から始める日々の備忘録

30代エンジニアが送る、モノづくりの面白さとTips講座

3Dプリンターで実際にモノを作ってみました。

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3Dプリンターで実際にモノを作ってみました。

自宅用の低価格小型3Dプリンターを購入したので、実際にモノを作ってみました。

造形用のモデルデータを用意

まず、作りたいモノのモデル形状をCADなどで設計し、stlデータとして保存します。次に、スライスソフトを使ってstlデータをgcodeデータに変化し、プリンタに読み込ませて造形します。

 

stlデータ

今回は様々なstlデータが公開されている海外サイトThingiverseからおしゃれな指輪のstlデータをダウンロードし、造形テストしてみることにしました。自分で設計しなくてもこのように多数のモデルデータが公開されているので、のぞいてみると面白いです。

 

また、前回、無料CADのFreeCADを紹介しましたが、自分でモデルデータを作成するのも面白そうです。

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gcodeデータ

私が購入した3DプリンターCreality CR-100にはメーカーから専用のスライサーソフトCreality Slicerが用意されているので、今回はそちらを使って、gcodeに変換しました。造形時の条件(加熱温度や積層ピッチなど)は任意に指定したり、プリセットも用意されています。

 

Creality Slicerの設定画面です。造形の様子をプレビューでき、造形に要する時間も概算表示されます。

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造形してみた結果

実際にgcodeをプリンターに読み込ませて造形します。

プリンター外観です。見た目はコンボイっぽくて、コンパクトです。

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PLA200gが付属していましたので、プリンター裏面に設置します。

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造形中の様子です。印刷ノズルから加熱(200度)されたPLAが吐出されています。

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造形結果はこちらです。モデルが比較的単純な構造でサイズも直径2.5mm程度と小さかったので、造形は12分程度でおわりました。もっと複雑で大きなものだと数時間かかることもあるようですね。

材料押出方式なので表面に積層痕は見えますが、低価格プリンターでもここまで造形でき、目の前でモノが出来上がっていくのは面白いと思います。

今回は積層ピッチ0.2mm(fast)設定だったので、もう少しピッチを細かくすれば積層痕も少し減りそうです。

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今回は公開されているモデルデータを造形してみました。なお、今回使用した指輪のデータはこちらです。

Low poly ring by levenement71 is licensed under the Creative Commons Attribution-NonCommercial 4.0 International License.